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【東京パタンナーエッセイ】個人的命題と結果の公式・前編【自由の代償】

チョークで上下に文房具が描かれた黒板

注:この記事はあくまで「筆者はこう考えている」という意見の表明であって、読者に対して正しい答えを教えるものではありません。

【結論】幸せな人生になることはすでに確定している

パターンメイキング工房『オーヴ・モードスタジオ』代表 フリーパタンナー/モデリストのコバヤシ_トシヒコです。
今回は「パタンナーエッセイ」として、個人的命題と結果の公式・前編【自由の代償】というテーマで記事を書きました。

そして、上記の結論は『今は幸せではない』という意味ではなく、いつ死んだとしても死ぬ時に『幸せな人生だった、後悔はない』と思うことを表しています。

すべての前提となる、究極のセルフイメージ

『自分は運が良い』

これが私の、個人的命題です。全ての起点であり、前提です。
(セルフイメージとは、自分で自分のことをどう思っているか?ということ)

現パナソニックの創業者である松下幸之助は、人材採用において面接で「きみは自分は運が良いと思うか?」と質問し、思うと答えた人だけを採用したという逸話があります(うろ覚え)。
つまり私は、この質問に対して「思う」と答える側の人間です。

なぜこのような考えに至ったのか?
それは、私が考える「結果の公式」によるものです。

結果の公式

それを算数的に表現すると

結果=運×実力

となり、数学的に表現するなら

結果=運∩実力

です。”∩”は共通集合(積集合)を意味します。

下記のベン図を用いた図解の通り、運と実力とが交わったところに、結果が生まれることを表現しています。

 

運を数値化する

運の状態に対して値(あたい)付けをすると

  • 運が良い=プラス1以上
  • 運が無い=ゼロ以上1未満
  • 運が悪い=ゼロ以下(マイナス)

と、数値に置き換えて表現できます。

ベン図のイメージで捉えるならば、運が1以上の値で存在することを「運が良い」と表現しています。運の値が1未満か存在しないのが「運が無い」状態であり、「運が悪い」場合は運と実力が重なった部分で『マイナスの結果』が出ることを意味しています。

よって、運が無ければ結果は実力以下となり、どんなに実力があっても運が悪ければ結果はゼロかマイナスとなります。
これら3つのケースをまとめると、

  1. 運が良い⇒結果>実力
    運が良ければ実力以上の結果が出る。
  2. 運が無い⇒結果≦実力
    運が無ければ実力以下の結果しか出ない。
  3. 運が悪い⇒結果<実力
    運が悪ければ実力未満の結果、酷ければマイナスの結果しか出ない。

つまり『運が良い』とは、『実力以上の結果が出ること』とも言い換えられるのです。

実力と結果との関係

この値付けは、実力についても同様です。

  • 実力がある=プラス1以上
  • 実力がない=ゼロ以上プラス1未満
    (「マイナスの行動」はあるが「マイナスの実力」は存在しない、という前提に立っています)

結果についてはこうなります。

  • 結果が出る=勝つ、得する
  • 結果が出ない=負ける、損する
    (結果を出すためには行動が伴うので、結果が出なかったら無駄な行動をとったことになり、成果がプラマイゼロでも損になる)

つまり、どんなに実力があっても運が良くなければ、実力未満の結果しか出ないのです。

『自分は運が良い』という命題

そしてここで最初の命題です。

『自分は運が良い』

のであれば、出そうとしている結果に見合うだけの実力があるのなら、必ず結果が出ます。
そしてその結果は実力以上のものなので、謙虚な気持ちからの自然な感謝の感情が生まれます。
与えた以上に多くのものを受け取っていることになるからです。

「運が良い」のに結果が出なかったら?

では、結果が出なかったときは?その解釈は2つあります。

  1. 実力が足りていない
  2. 出そうとしている結果の設定(目標設定)が間違っている

それぞれ解説していきます。

1. 実力が足りていない

実力が足りていないなら、それが本当に自分が出したい結果なのであれば、正しい努力によって成長し、実力をつければいい。

2. 出そうとしている結果の設定(目標設定)が間違っている

もうひとつの解釈としては、「そもそもこれは本当に、自分が出したい結果なのか?」と自問するきっかけを与えられていると考えるのです。
なぜなら「運が良い」から。

幸運という言葉がある通り、運が良い時点で幸せな人生になることはすでに確定している。
そして、結果が出れば幸せなわけじゃないし、結果が出なかったら不幸なわけでもない。

それは、世間一般から見て結果を出しているとされる人の全員が、必ずしも幸せなわけではないことからも明らかです。
(このあたりの「幸せとは何か?」というテーマについては、また別の機会に取り上げます)

あとがき

長くなってきたので、ここで前編を終わります。
後編では今回の話の逆、つまり「自分は運が良くない」ことを前提にするとどうなるか?ということを中心にお話しします。

「自分は運が良い」と決めて生きていく人生。
それは、自分の目の前に起こった現象全て、その原因を「運が良いから」にする生き方です。

良いことが起こった場合は、そんなに難しいことじゃない。

良くないことが起こった場合は、かなり理性的な思考力が必要になると同時に、直観的な反応を抑制する必要がある。
ある意味、生きることそのものが修行に変わる。
(と言っても実際には「どういう視点に立てば運が良いことがこの現象の原因になるか?」と大喜利的な思考で遊んでるわけですが。)

そしてそれは、私が求めている理想の状態「自由」の代償です。(タイトル回収)

関連書籍

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている | ふろむだ

※「勘違いさせる力」は努力によって向上させられるコントロールできる要素なので、私は実力の一部だと解釈しています。

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コバヤシ_トシヒコフリーランスモデリスト/メンズウェアクリエイター/ファイバーアーティスト

投稿者プロフィール

パターンメイキング工房【オーヴ・モードスタジオ】代表のフリーランスモデリスト/メンズウェアクリエイターにして、オーバーロックミシンだけで仕立て上げることで特許を取得した独自構造のシームレスウェア「#OVERSEWN」の発明者。
大阪・関西万博「TEAM EXPO 2025」プログラム/共創チャレンジへの登録を機に、ファイバーアーティストとしての活動をスタート。
「低価格で環境に優しく、全ての人が自由にデザインできる衣服の自動生産システムを2050年までに完成させる」をミッションに活動しています。

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パタンナー/モデリスト コバヤシ_トシヒコ

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