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PHILOSOPHY

審美性、機能性、生産性の3つを兼ね備えた工業パターン

時代をとらえた審美性、永く快適な使い心地を実現する機能性、素材特性と縫製工程を考慮した生産性の3つを兼ね備えた
工業パターン(型紙)を制作・供給することで、プロフェッショナルクオリティーの服づくりをサポートしています。

サービス概要はこちら

時代をとらえた審美性

ファッション専門学校に在学中はデザイナーズブランドでのインターンを経験し、数々のデザインコンテストにも入賞。卒業後はレディスのファッションデザイナーになるつもりでいました。

それが、エディスリマンによるDior hommeのコレクションに衝撃を受けて、メンズウェアの研究に没頭するように。

ラグジュアリーブランドのアイテムを分解して構造を解析することで、そのモードのエッセンスを抽出し、制作するパターンへとフィードバック。

以来、コレクションブランドからファストファッションアイテムまで、幅広いクラスのパターン制作を承っております。

情報の速い東京を拠点に、最新のテクノロジーや業界のトレンド動向をキャッチし続け、日々アップデートを繰り返しています。

永く快適な使い心地を実現する機能性

自分の体型やデザインの好みに合う服がなかったことから、自分が着る服を自分で作るようになりました。

その中でデザインはもちろん、着心地についても納得のできるものを追求した結果、機能性の高い衣服をつくるための技術と知識が自然と身についていきました。

経験に裏打ちされたサイズ感の提案をできるようにもなり、信頼できるパートナーとして多くのお客さまからのご相談を承っております。

グレーディング時など、細かな指定なくサイズ設定をおまかせいただくことも可能です。

素材特性と縫製工程を考慮した生産性

自分でパターン制作したものを裁断縫製してつくった服は数百着以上。

実際に自分で縫ってみることで『縫いやすいパターン、縫いにくいパターン』の違いを身をもって体感。

さらに縫製工場でのキャリアを通じて、そのパターンは素材特性と縫製工程を考慮し、量産を前提とした工業生産用としてブラッシュアップ。

工業パターン制作から裁断縫製を実際の現場で実務として経験することで
パタンナーとしてだけではなくモデリストとしての視点から仕事にのぞむ姿勢を身につけることができました。

モデリストとは・・・デザイナーと縫製工場の間に立ち、パターン作成工程の
全てに関与し、生産現場への指示を行い、製品の品質・技術面でサポートする高度技術者

モデリストとして、工業パタンナーとして『後工程はお客さま』

パターンメイキングは服づくりのプロセスの1つにすぎませんし、工業パターンは生地の裁断型にすぎません。
しかしそれは縫製のしやすさに影響を与え、仕上がりの品質に影響を与え、商品の売れ行きに影響を与えます。
普通であれば、フリーのパタンナーにとってのお客さまはパターンのご依頼をくださる企画デザイナー職の方たちです。
ですが最終的には商品をご購入くださるユーザー様こそが、繊維産業に関わる全ての人たちにとってのお客さまです。
パタンナーが最終ユーザー様に喜んでいただける商品を届けるためには、後工程たる裁断縫製を担う方たちに喜んでいただける工業パターンを供給する必要があります。だからこそ私はモデリストとして、工業パタンナーとして『後工程はお客さま』という理念(Philosophy)を掲げています。

服づくりに安心と喜びを

私は頭の中で縫製工程を組み立てながらパターンを仕上げることで、生産者がパターンを見ただけで縫製手順がわかるように工業パターンを作成しています。

そうすれば生産者は縫製手順を考える負担が軽減されるので、生産に余裕が生まれます。

生産に余裕の持てるパターンが供給される状態が継続されれば、生産者との信頼関係が構築され、安心して生産に取り組んでもらうことができるようになります。

質の高いものづくりに自信と余裕を

縫いやすいパターンは不良品率の低減にもつながり、生産効率が上がります。
生産効率が上がれば余裕が生まれ、生産者はより質の向上に注力できます。
質の高い商品を効率的に生産できる状態が継続されれば、自信につながります。

―自信と余裕を持って仕事に取り組むことで、仕事に喜びを感じられるようになる―

これこそがオーヴ・モードスタジオの提供するコアバリューであり、この正の連鎖を持続的に循環させることが最終的なゴールビジョンです。

ひとりのモデリストとして、VISIONのその先にあるMISSION

Change the structure – 構造を更新する

一方で、現状の繊維産業は様々な社会課題を抱えており、温室効果ガスの排出量は全産業の中で第2位とも言われています。
そしてそれは誰かのせいではなく、「構造」の問題であると私は認識しています。

であるならば、構造を変える必要があります。
そのために私は社会人向けの大学で社会と産業について学びながら、ファイバーアーティストとして、パターンの存在しない構造の服(パターンレスウェア)の開発にも取り組んでいます。自身が保有する特許技術(特許第3932459)を活用するファイバーアートプロジェクト#OVERSEWNとして、イノベーションを起こす実験活動を行っています。

その活動を通じたミッションとして「低コストで環境に優しく、全ての人が自由にデザインできる衣服の自動生産システム」を2050年までに完成させることを目標にしています。

パタンナーとして現状に最適化しながら、アーティストとして「最適な未来」を提案する。
従来の衣類とその産業構造とを熟知しているモデリストだからこそ、産業最適と社会最適との両立を目指して、あらゆるものの構造を変えることに挑戦しています。

パターンの有無に関わらず、服の構造を変え、産業構造を変え、社会構造を変えることで、世界をより良い場所へと変えていくことが私の夢です。

服という、人にとって最も身近な存在を通じて。

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