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【後悔しないための】パターン発注チェックリスト【QCD+SS】

ノートパソコンを使う女性の前に浮かぶチェックリスト

注:この記事はあくまで「筆者はこう考えている」という意見の表明であって、読者に対して正しい答えを教えるものではありません。

パターンメイキング工房『オーヴ・モードスタジオ』代表 フリーパタンナー/モデリストのコバヤシ_トシヒコです。
前回のブログでは、パターンはアマチュアにではなく「プロに任せる」という後悔のない判断をお願いする形で、その内容を締めくくりました。

今回は、同じプロのパタンナーであるなら誰?(どこ?)にパターンを任せるべきかという内容をまとめてみました。

品質管理の基本フレームワーク「QCD」

「QCD」というフレームワークをご存知でしょうか?
特に製造業などの品質管理の分野で使われるフレームワークですが、これをパターン発注の場合に当てはめてみます。

Q=Quality(品質:クオリティー)

☑️商品・成果物の品質。パターンで言えば必要な機能性、審美性、生産性を満たした完成度を実現できるか。それを裏付けるだけのプロフェッショナルとしての充分な実績と評価があるか。

C=Cost(価格:コスト)

☑️商品・サービスの価格。品質、納期、それ以外の要素(+SS)で提供される価値に見合った価格となっているか。

D=Delivery(納期:デリバリー)

☑️商品・成果物が納品されるまでのリードタイム。実際に発注を行ってから納品されるまでの期間。納期の見積もりを誤らないだけの、プロフェッショナルとしての充分な業務経験があるか。

判断要素は品質と価格だけではない

店頭での小売など、すでに販売する商品が目の前に存在している場合には納期:デリバリーについてはほとんど意識することはありませんが、パターン発注などの注文を受けてから納品物の制作に取り掛かるような場合には、QCDのDも大変重要な要素となってきます。この点については、前回のブログでも取り上げた通りです。

さらに考慮すべき要素「+SS」

QCDの全てにおいて納得できるところに仕事を発注したいと思うのは当然の事ではありますが、それ以外の要素(+SS)についても考慮すべきではないか?というのが今回の提案です。
逆に言えば、QCDの全てを満たしていた場合、以下の2つのSの要素を犠牲にしているのではないか?満たしていない可能性について確認しておいたほうがいいのではないか?というのが今回の提案でもあります。

その2つのS、それは「Security&Safety」と「Sustainability」です。

Security&Safety=安全性(セキュリティー&セーフティー)

☑️外部からの攻撃などの脅威から身を守る術が講じられているか(セキュリティー)。自分や周りを危険にさらさないための対策がなされているか(セーフティー)。

Sustainability=継続性、持続可能性(サステナビリティー)

☑️品質、納期、安全性を継続、持続させていくことが可能か。

クラウドソーシングサイト:ランサーズのチェックリスト「ランサーズチェック」

上記2つのS、「Security&Safety」と「Sustainability」をどのように確認するか。
「Security&Safety:安全性」についてはクラウドソーシングサイトのランサーズに「ランサーズチェック」というちょうどいいチェックリストがありましたので、その一部を引用してみます。

安全性(セキュリティー&セーフティー)

☑️作業をするパソコンはウイルス対策が行われていますか?
☑️作業をするパソコンは共有ではないか、パスワードが設定されていますか?
☑️著作権などの知的財産権について理解し、提案や仕事内容に権利侵犯がないか注意していますか?
☑️個人情報保護について理解していますか?
☑️業務委託契約や秘密保持(NDA)契約などの契約を結ぶことができますか?

さらに初歩的な安全策

ランサーズはIT系のサービスなため、もともとITリテラシーの高い人たちが集まっている傾向にあります。
それほどITリテラシーの高くないアパレル系であれば、以下のようなより初歩的な項目についても確認しておくべきでしょう。

初歩的な安全性チェックリスト

☑️アパレルCADを利用し、パターンをデータで管理しているか?
☑️サポートの切れた古いOSのパソコンを使っていないか?
☑️クラウド活用など、データのバックアップ体制は万全か?
☑️万が一の事態に備えて、複数のPCで業務を行っているか?

サステナビリティー(継続性、持続可能性)をどうチェックするか

私は継続性は長くても数年単位、持続可能性はそれよりもより長期という意味合いで言葉を使い分けています。
品質、納期、安全性を継続、持続させていくためには費用をかけて投資する必要があります。

では、どのようなところに費用をかける必要があるか?
最低でも以下の項目は該当するはずです。

品質、納期、安全性を継続、持続させていくための投資先

☑️パソコンやアプリケーションその他の機器に対する設備投資、更新費用
☑️新技術対応などの研究開発費用
☑️ウィルス対策ソフトなどのセキュリティー管理費用

投資可能な利益を出せる価格設定になっているか?

上記のような投資費用を捻出するためには、必ず「売上>費用」の状態によって利益をだす必要があります。
つまり、投資を行うための利益を出すことが可能な価格設定になっている必要があるのです。

その価格が時給換算で最低賃金と大差ないのであれば、生活費を捻出するのがやっとで、プロであり続けるための投資を行うことは不可能でしょう。

Q×D×S×S=V(価値:Value)

プロのコストは確実性という「安心の対価」でもあり、S:サステナビリティーは将来に渡る長期的な安心というV:価値をもたらします。
C:コストが低いに越したことはないと思うのは当然の事ですが、費用をかけないことによって投資が行われておらず、それによってQ:品質、D:納期、S:安全性のいずれか、あるいはその全てを犠牲にしていないか?という点については確認しておいたほうが良いのではないでしょうか。

あとがき

当方ではもちろん上記のチェック項目の全てを満たしており、それによって先の「ランサーズチェック」の認証によってシルバーランクのランサー認定を受けています。

それに加えて、当方はフリーランス協会(正式名称:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会)会員でもあるため、納品物の瑕疵、情報漏洩、著作権侵害等の賠償責任を補償する保険に加入しておりますので、安心してお取引いただけます。

どんなプロフェッショナルであっても人間である以上、ミスを完璧になくすことは不可能です。であるならば、ミスを起こしたら、問題が発生したらどうするかという場合にも備えておくことこそが、真のプロフェッショナルとしての姿勢なのではないでしょうか。

今回のブログが読者の方の「後悔しない選択」その一助になれば幸いです。

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コバヤシ_トシヒコフリーランスモデリスト/メンズウェアクリエイター/ファイバーアーティスト

投稿者プロフィール

パターンメイキング工房【オーヴ・モードスタジオ】代表のフリーランスモデリスト/メンズウェアクリエイターにして、オーバーロックミシンだけで仕立て上げることで特許を取得した独自構造のシームレスウェア「#OVERSEWN」の発明者。
大阪・関西万博「TEAM EXPO 2025」プログラム/共創チャレンジへの登録を機に、ファイバーアーティストとしての活動をスタート。
「低価格で環境に優しく、全ての人が自由にデザインできる衣服の自動生産システムを2050年までに完成させる」をミッションに活動しています。

【エッセイ】クラウドソーシングを利用するパタンナーとして気づきを言語化「プロのコスト」と「アマチュアのリスク」

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