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インクジェットプロッターでのパターン出力【コラム】

こちらの内容は、2022年6月2日に、当方で運用しているインスタアカウント等に投稿した内容をまとめなおしたものです。

当方のパターンは、そのまま裁断して縫製に入れる「工業パターン」として完成されたものを提供しています。
パターン出力にはペンプロッターではなく、インクジェットプロッターを利用しています。

インクジェットプロッターからの出力のため、ペンプロッターにはできない「塗り」表現など、幅広い出力表現に対応しています。

ペンプロッターとは違い、パーツごとのカットは自動では行われません。そのため、カット済みパターンの出力をご希望の場合は、ハサミでパーツごとにカットして納品させていただいております。

納品時には、縮小したパターンを一覧できる「パターン管理表」もお付けしています。

サービス一覧はこちら

インクジェットプロッターを使用するメリット

パターン出力において、インクジェットプロッターを使用するメリットは

  1. スピード
  2. 表現力
  3. 用紙のバリエーション

 の3つにあると考えています。

1. スピード

特にパターン上にステッチ表現が多いときに顕著なのですが、ペンプロッターだとステッチを描くときにペンの上げ下げ動作が発生します。それは非常に高速ではあるのですが、通常の線を描くスピードと比較すると、どうしても遅くなってしまいます。

一方インクジェットプロッターであれば、点線でもステッチ線でも通常の線でも、その出力スピードにはほとんど差がありません。

2. 表現力

線の色や太さを変えたい場合、ペンプロッターにはペンの切り替え動作が発生し、その表現の幅はプロッターに装着できるペンの種類に限定されます。

ですがインクジェットプロッターなら、通常のインクジェットプリンターのような感覚で、一定スピードで様々な表現が可能です。

3. 用紙のバリエーション

そして最後に、インクジェットプロッターのほうが使える用紙のバリエーションが豊富です。ペンプロッターにはカッティング動作があるため、薄い用紙ではカットするときに用紙が破れてしまうなどのトラブルが発生します。

インクジェットプロッターであれば、通常のプリンターで使用されるような薄い用紙でも、問題なく出力することが可能です。

CADに限定しないことで広がる可能性

アパレルCADのソフト上からプロッター出力できる表現力には、インクジェットプロッターでもペンプロッターでも大差はありません。

ですがCADデータをAdobe Illustratorなどのデザインアプリケーションに以降することで、インクジェットプロッターで可能な表現の幅は飛躍的に向上します。

パターン上に、ペンプロッターには出来ない豊かで繊細な表現をお求めの方は、インクジェットプロッターからの出力をご検討されてはいかがでしょうか。

 

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コバヤシ_トシヒコIndependent creator & modeliste

投稿者プロフィール

パターンメイキング工房【オーヴ・モードスタジオ】代表。
東京でフリーのパタンナーとして、服づくりを即戦力でサポートしています。
2022年、独立から10年を迎えたことを機に、自身のサイトでのブログ執筆を開始。

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