2022年7月27日、たまたま会場近くに行く用事があったので、せっかくならということで覗いてきました。
開催場所は東京・丸の内にある三菱一号館美術館。
某インフルエンサーの起用に関してこんなツイートをしておいて書くのもどうかと思うものの、それも今回の伏線だったことにして。(意味不明だと思った人は『ハイヒールモモコ シャネル』で検索!)
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その数日前に放送されていた特集番組も観ていたので、ある程度は予習済み。
感じ取ったこと
館内はもちろん撮影禁止なので、出来るだけ当日の臨場感を再現してみます。
最初は特に何も考えることなくただぼーっと展示作品を観ていたのですが、途中からちょっと試しに「そうだ、シャネルにイタコしてみよう」と思い直してみた。
シャネルの目で、シャネルの気持ちになって何を表現し、何を伝えようとしているのかを探りながらみていくことにしました。
そうして感じ取ったことがこちら。
当時の価値観による「女性らしさ」という理想像を押し付けられることに対する「怒り」を、感じとった。
怒りが創作の源泉になっている、この自分にとっての懐かしい感覚の正体はなんだろうと考えたら、エディ・スリマンのコレクションに感じたものだと気付いた。
Dior hommeのクリエイティブディレクターをつとめはじめた頃のエディ・スリマンのコレクションからも、当時の男性に求められる「画一的な強さ」に対する怒りを感じた。
男に強さが求められるのは変わっていないが、強さの定義が変わったのだと感じる。一人のファッションデザイナーの影響によって。
同様に、女性に美しさが求められるのは変わっていないが、美しさの定義が変わったのだと思う。
ガブリエル・シャネルという、一人のファッションデザイナーによって。
そんなところに私は、ガブリエル・シャネルとエディ・スリマンとの共通点を見出した。
そういう意味でもエディ・スリマンは、セリーヌのクリエイティブを退任した後は、いずれシャネルのクリエイティブディレクターをつとめるのでは無いかと思っている。
懇意にしていた、カール・ラガーフェルドのあとを引き継ぐという意味でも。
お土産をいただきました
公式サイトを見ると、来場者全員が必ずもらえるものでも無いようです。
これから行く人は、欲しいなら事前に要確認。
2022年9月25日まで。